熱中症について

2022/09/13

暑い日が続き、熱中症にもみなさん注意しながら過ごしているのではないでしょうか。熱中症についてここから記載していきたいと思います。

熱中症とは

高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節 機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、 救急搬送されたり、場合によっては死亡することもあります。熱中症について正しい知識を身につけ、体調の変化に気をつけるとともに、 周囲にも気を配り、熱中症による健康被害を防いでいくことが大切です。

①抗菌

単純に、菌の増殖を抑えること。抗菌されていない状態より菌の繁殖がされにくい環境を作ることです。よく「抗菌コート」という言葉で使われますが、相当な数の菌はいるけどそれ以上増えにくくするだけのレベルです。使われるのは、スマートフォンの液晶フィルム、トイレの便座、家具など日ごろ手で触るものです。
経済産業省から言われる抗菌の定義からは残念ながらウィルスはその対象に入ってません。

熱中症を起こす時期

・梅雨の晴れ間や、梅雨明けの急に暑くなったとき

梅雨の晴れ間や、梅雨明けの蒸し暑くなった時期にも熱中症は多く見られます。この時期は身体がまだ暑さに慣れていないため上手に汗をかくことができず放熱量が低くなる為、体温をうまく調節できないからです。暑い日が続くと、次第に身体が暑さに慣れてきます。

・真夏の気温が高い時

7月~8月の日中、最高気温が高くなった日に熱中症の患者数が増加しています。また熱帯夜が続くと、夜間も体温が高く維持されてしまうため、熱中症が起こりやすくなることがわかっています。
熱中症による救急搬送は、真夏日(最高気温が30度以上)になると発生し始め、猛暑日(35度以上)では急激に増加します。

以下の様な日には要注意です。

・気温が高い日
・暑くなり始め
・湿度が高い日
・風が弱い日
・日差しが強い日
・熱帯夜の翌日
・照り返しが強い場所
・熱いものがそばにある場所
・急に暑くなった日

熱中症の分類

熱中症とは以下の4つに分類されます。

①熱失神
皮膚血管の拡張によって血圧が低下し、脳への血流が悪くなることにより起こります。症状として、めまい、一時的な失神、顔面蒼白、脈は速くて弱くなるなどがあります。

②熱けいれん
大量に汗をかき、水だけを補給して血液の塩分(ナトリウム)濃度が低下した時に、足、腕、腹部の筋肉に痛みを伴ったけいれんが起こります。症状として、筋肉痛、手足がつる、筋肉がけいれんするなどがあります。

③熱疲労
大量に汗をかき、水分の補給が追いつかないと、身体が脱水状態になり熱疲労の症状がみられます。症状として、全身倦怠感、悪心・嘔吐、頭痛、集中力や判断力の低下があります。

④熱射病
体温の上昇のため中枢機能に異常をきたした状態です。意識障害(応答が鈍い、言動がおかしい、意識がない)がみられたり、ショック状態になる場合もあります。そのほかの症状として、体温が高い、ふらつくなどの症状があります。

熱中症への対対応と対策

①症状の確認
熱中症が疑われる時には、適切に応急処置をする必要がありますが「意識がない、もしくは意識がはっきりしていない」場合はすぐに救急車を要請しましょう。また、救急車が到着するまでの間に現場での応急処置も必要となります。

②応急処置
救急車を呼んだ場合もそうでない場合も、現場では速やかな処置が必要です。症状や重症度に関わらず、熱中症が疑われる時には涼しい場所へ移動し身体を冷やすことと、水分と電解質を速やかに補給する必要があります。

③水分・電解質の補給
意識がはっきりしているなら、電解質を適量含んだ冷えた飲料を自分で飲ませて下さい。汗で失われた電解質も適切に補えるスポーツドリンク(ナトリウムを100mlあたり40~80mg含んでいる飲料)や経口補水液などが最適です。「呼び掛けや刺激に対する反応がおかしい」、「応えない(意識障害がある)」時には誤って水分が気道に流れ込む可能性があるため、無理に飲ませることは避けて下さい。「吐き気を訴える」または「吐く」という症状がある時は、口から水分を摂らせることは適切ではないため、医療機関での点滴等の処置が必要となります。

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みなさま、熱中症に注意してお過ごしください。

「慢性的に起こる頭痛(一次性頭痛)の主なタイプと対策」

原因となる病気などがなく、「同じような痛み方をする頭痛をしょっちゅう経験している」という場合は、慢性的な一次性頭痛が考えられます。
一次性頭痛には主に片頭痛、緊張型頭痛、三叉神経・自律神経性頭痛の3つのタイプがあり、それぞれ頭痛を誘発する要因や対処法が異なります。自分の頭痛はどのタイプにあたるのかを把握してそれに合った対策をとることが大切です。
片頭痛(血管性頭痛)~ズキズキする、動かしたときに痛む
片頭痛は、頭の片側(または両側)が脈打つようにズキズキと痛む頭痛です。吐き気、嘔吐を伴うことがあり、光・音に敏感になるなどの症状があります。痛みは強く、4~72時間ほど持続し、体を動かしたり入浴したりすると悪化するのが特徴です。原因はまだはっきりしていませんが、何らかの刺激が三叉神経(脳から直接出ている神経)の刺激につながり、さらに連鎖反応的に血管の拡張や炎症が発生していくためと考えられています。
片頭痛が起こる前には、目の前がチカチカする、目が回るなどの前兆が現れることがあります。20~40歳代の女性に多くみられ、月経時やその前後に発症するケースも多くみられます。妊娠中は、一時的に片頭痛が軽減される人が多数いますが、半数の人は出産後1ヵ月程度で再発します。
最近は医療用成分でよく効く薬がありますので、専門医の診療を受けましょう。ただし、くも膜下出血などの重大な疾患を片頭痛と間違える危険性があるので慎重な判断が必要です。

この頭痛を引き起こす原因としては次のようなことが考えられます。

・ストレス・精神的緊張(解放されたときに起こりやすい)
・疲れ
・空腹
・アルコールの摂取
・寝不足(寝過ぎ)
・月経
・人ごみや騒音などの物理的な刺激
・天候の変化
緊張型頭痛(筋肉収縮性頭痛)~ジワジワ締めつけられる感じがする
一次性頭痛のなかで最も多いとされるのが緊張型頭痛です。後頭部、こめかみ、額を中心に頭重感や圧迫感または締めつけられるような痛みがジワジワと発生し、しばらく続きます。光か音のどちらかに過敏になる人もいますが、片頭痛のように吐き気や嘔吐が発生することはなく、体を動かした際に痛みが悪化することもありません。痛みの強さは軽度~中程度で、日常生活に支障が出ることは少ないようです。
主な原因は、頭、首、肩の筋肉の緊張によって血行が悪くなることとされていますが、ストレスなどの神経的な緊張が引き金となることもあると考えられています。
なお、緊張型頭痛のある人が片頭痛を起こす混合型もあります。
この頭痛を引き起こす原因としては次のようなことが考えられます。
・ストレス(身体的・精神的)
・顎関節症(あごの関節の異常)
・長時間同じ姿勢でいる(うつむき姿勢など)
・運動不足
・眼精疲労

群発頭痛、三叉神経・自律神経性頭痛~目の奥にガーンという衝撃が、ある期間、毎日起こる

頭の片側に頭痛が現れ、それと同じ側の目や鼻、耳などに異常が現れる頭痛を「三叉神経・自律神経性頭痛」といいます。群発頭痛は左右どちらかの目の周囲からこめかみのあたり(前頭部~側頭部)にかけての激しい痛みと、痛むほうの目の充血、涙、鼻水、鼻づまり、まぶたの下垂などといった症状を伴うのが特徴で、痛み発作は1日に2~8回繰り返され、数日~3ヵ月ほどの間、集中して続きます(群発期)。頭痛が起こらない時期を経て、また群発期がやってくる場合(反復性群発頭痛)や、群発期が年中続く場合(慢性群発頭痛)もあります。
発症年齢は20~40歳で、男性に多い傾向がありましたが、近年、男女差は徐々に減少する傾向にあります。痛みが起こるメカニズムとしては、目の奥の動脈の拡張が原因でうっ血や炎症が起こり頭痛につながるという説、眼や上顎、下顎に向かって走る三叉神経の活動が過剰に高まることによって発生するという説などが考えられています。
睡眠中に起こることが多く、激痛で目が覚めることがあります。
この頭痛を引き起こす原因としては次のようなことが考えられます。
・飲酒
・喫煙
・血管拡張剤の服用
・気圧の変化

「“更年期障害”と頭痛の関係」

閉経前後のおよそ10年間、女性はホルモンの分泌量や自身を取り巻く環境など、体と心にかかわるさまざまな変化を体験します。この変化の影響によって出現する更年期障害として、主症状といわれる顔のほてりやのぼせ、汗、イライラ感などのほか、頭痛を訴える人も多数に上っています。
更年期障害によって頭痛が起こる理由は明らかではありませんが、女性ホルモン(エストロゲン)の量の急激な変化と、精神的な不安からくるストレスの両方が、頭痛の出現に関与している可能性が考えられています。
※下記のような場合は医師の診断を受けましょう。
・今まで感じたことのない痛みがある場合
・突然痛みが出て、どんどんひどくなる場合
・頭痛が何度も起こり、最初と比べて痛みが強くなっているように感じる場合
・頭痛とともにめまいや吐き気、嘔吐などが現れてきた場合
・頭痛とともに目の見えにくさや手足の動きにくさなど、何らかの体の異変を感じた場合
・頭痛とともに熱や発疹が生じた場合
特に、ガンガン殴られるような激しい痛み、高熱、意識障害、手足の麻痺、ろれつが回らなくなるなどの症状が出ているときは、緊急性の高い脳の病気が原因になっているかもしれません。ためらわず、すぐに病院に行きましょう。
慢性頭痛でも、寝込むほど痛みが激しい片頭痛を繰り返していたり、群発頭痛が長期化していたりしてつらい場合も受診しましょう。

仁愛堂クリニック 診療時間 TEL:0120-905-728 お電話でのお問い合わせはこちら 内視鏡検査専用TEL:0120-905-728
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