消化器内科の診療で食事制限は必要ですか?
1. はじめに:消化器内科の診療と食事制限の関係
消化器内科は、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸といった消化管だけでなく、肝臓、胆のう、膵臓といった重要な臓器の病気を専門に診る診療科です。胃もたれ、腹痛、便秘などの日常的な症状から、逆流性食道炎、胃潰瘍、大腸ポリープ、さらにはがんといった重篤な病気まで、多岐にわたる病気に対応しています。
診察や検査を受ける際、「食事制限は必要ですか?」というご質問は患者様からよく聞かれます。食事制限の必要性は、診療内容によって異なります。このページでは、消化器内科の診療における食事制限について、その理由と具体的な注意点をわかりやすく解説します。
2. 一般診察時の食事制限は基本的に不要
通常の診察や問診、一般的な血液検査を行う場合、特別な食事制限は必要ありません。普段通りの食事で問題ありませんのでご安心ください。
しかし、前日にお酒を飲みすぎたり、脂っこいラーメンなどを夜遅くに食べるなどの暴飲暴食は控えましょう。 これらは翌日まで胃の中に食べ物が残りやすく、診察や検査に影響を与える可能性があります。特に、腹部の触診や超音波検査を行う際、胃に食べ物が残っていると正確な診断が難しくなることがあります。
3. 検査前の食事制限が必要な理由
消化器内科では、病気の原因を正確に突き止めるために、さまざまな検査を行います。代表的なものに、胃カメラや大腸カメラといった内視鏡検査、そして腹部エコー検査などがあります。これらの検査で、消化器の状態を正確に観察するには、検査対象となる臓器を空にしておく必要があります。
胃や腸に食べ物や便が残っていると、カメラの視界が遮られたり、検査精度が低下したりして、病変の見逃しにつながるリスクが高まります。安全かつ正確な検査を行うために、検査前の食事制限は非常に重要なのです。
4. 主な検査別の食事制限のポイント
:内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)
胃カメラ検査では、検査を安全かつスムーズに行うために、検査の6時間前から絶食が基本です。また、消化に時間がかかる脂質の多い食事や、胃に刺激を与えるアルコール、辛いものなどは、検査3日前から控えることが推奨されます。前日の夕食は20時までに済ませ、うどんやお粥など消化の良いものを選ぶようにしましょう。
大腸カメラ検査では、腸の中を完全にきれいにする必要があります。そのため、検査3日前から食物繊維や脂肪分を多く含む食事(キノコ、海藻、種のある果物、ラーメン、肉類など)を避け、消化の良い食事を心がけてください。前日の夕食は20時までに済ませ、当日は検査が終わるまで水やお茶など透明な飲み物以外は一切口にできません。検査を成功させるためには、医師の指示に従って正確に下剤を服用することも非常に重要です。
:超音波検査(腹部エコー)
腹部エコー検査では、胃や腸にガスが溜まっていると、超音波の通りが悪くなり、肝臓や膵臓、胆のうなどの臓器がはっきりと映らなくなります。そのため、検査前の数時間は絶食が推奨されます。水分は少量であれば摂取可能な場合もありますが、検査の予約時にクリニックの指示を必ずご確認ください。
:その他の検査
血液検査やCT検査など、他の検査でも内容によっては食事制限が設けられる場合があります。検査の予約時に受け取った指示書をよく確認し、ご不明な点があればお気軽にスタッフまでご相談ください。
正確な診断と効果的な治療のために、検査前の食事制限は非常に大切です。ご不明な点がございましたら、いつでもお問い合わせください。
5. 定期検査や予防のために消化器内科に行くタイミング
消化器の病気は、症状が出にくいものも多く、早期発見が非常に重要です。次のような場合は、症状がなくても定期的な検査を受けることをおすすめします。
• 40歳を過ぎたら胃カメラや大腸カメラを一度受ける
胃がんや大腸がんは早期発見で治療成績が大きく向上します。
• ピロリ菌感染の有無を調べる
ピロリ菌は胃がんのリスク因子です。除菌治療でリスクを下げることができます。
• 肝機能検査や超音波検査
肝臓や胆のう、膵臓の病気は自覚症状が出にくいので、健康診断で異常を指摘された場合は精密検査を受けましょう。
• 家族歴がある場合は早めの検査を
家族にがんやポリープの既往がある場合は、若いうちから定期的な検査が推奨されます。
◎迷ったらまずはご相談を!皆様の健康を地域で支える「かかりつけ医」へ
「消化器科と胃腸科の違い」という素朴な疑問から始まりましたが、いかがでしたでしょうか?
私たちの体は、不調のサインを通して大切なメッセージを送ってくれています。
そのサインに気づき、早めに対処することが、病気の予防や早期発見に繋がります。
「どこに相談すれば良いか分からない」「こんなこと聞いていいのかな?」と迷うことがあれば、どうぞお気軽に仁愛堂クリニックへご相談ください。
当院は、江戸川区平井をはじめ、葛飾区新小岩、江東区亀戸、墨田区立花、錦糸町地域の皆様の「かかりつけ医」として、患者様の症状にしっかりと耳を傾け、必要に応じて適切な検査や治療をご提案いたします。
皆様が健康で笑顔あふれる毎日を送れるよう、スタッフ一同、全力でサポートさせていただきます。ご自身のため、そして大切なご家族やご友人のためにも、どうぞお気軽にご来院ください。
~~監修 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一 日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医~~
仁愛堂クリニックでは地元の江戸川区平井、江戸川区小松川、墨田区立花、墨田区文花、墨田区墨田、はもちろんですが、JR総武線の近隣駅である亀戸、錦糸町、両国、浅草橋、秋葉原、新小岩、小岩、千葉県の市川、本八幡、西船橋、船橋、津田沼、東武亀戸線の東あずま、亀戸水神、小村井、曳舟、東京メトロ半蔵門線押上、住吉、東武スカイツリーライン、東向島、鐘ヶ淵、からも診察や内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ)受診目的でご来院していただいております。また、江東区大島、東大島、西大島、墨田区江東橋、墨田区業平、墨田区横川などからの患者様もいらっしゃいます。
遠方の方やご自宅での下剤服用に不安がある方でも安心して内視鏡検査を受けていただくために、院内にも下剤服用スペースを準備しております。また、内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)の開始時間のご相談にも可能な限り対応させていただいておりますので、ご希望の方はお気軽にご相談ください。
当院は
・JR総武線平井駅北口徒歩4分です。改札を出て正面に看板があります。
北口ロータリーを超えて、3つの横断歩道を超えて、蔵前橋通りに出ます。
蔵前橋通り沿いにある小松川信用金庫本店とタイムズ駐車場の間にある細道を進み、区立平井保育園を超えたところです。
・東あずま駅より徒歩約10分。
東あずま駅を出て、丸八通りを越えて、しばらく直進し、平井橋を渡ります。さらに直進し左手側に自動車整備会社(はい屋モーター株式会社)のある交差点を左折。少し先の諏訪神社を超えてすぐ右折したところです。のぞみ薬局平井店の隣になります。