便潜血陽性から発見された大腸ポリープ

症例:便潜血陽性を契機に発見された「大腸ポリープ」

50代男性:自覚症状のない「要精密検査」から早期発見・切除に至ったケース

【患者様情報】

● 来院のきっかけ
区の基本健康診断における便潜血検査(2日法)にて、1日が「陽性」と判定されたため受診されました。
判定区分「E:要精密検査」の通知を受け、二次検査としての大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を希望して来院されました。

● 主訴および身体的状況
腹痛、便通異常(下痢・便秘)、血便などの自覚症状は一切認められません。
食欲も旺盛で、日常生活において腹部に違和感を覚えることもなく、極めて健康な状態であると認識されていました。

● 心理的背景と懸念事項
「便潜血=大腸がん」という強い不安を抱えられており、受診時は非常に緊張されていました。
特に、癌であった場合の手術や長期入院のリスクを懸念されており、結果を待つこと自体に大きな心理的ストレスを感じておられました。

● 検査に対する意向
過去に知人から「大腸カメラは準備が大変で、検査自体も痛い」と聞いたことがあり、強い恐怖心を持っていました。
しかし、病変を放置することのリスクを理解され、当院の「鎮静剤を使用した眠った状態での検査」であれば受けられるとのことで、同意を得て実施する運びとなりました。

● 生活背景・既往歴
デスクワーク中心の生活で、食生活は肉類を好む傾向にあります。
喫煙習慣があり、飲酒も日常的に行っています。
家族に大腸ポリープの切除歴があります。

【医師の視点】専門的診断と治療のアプローチ

1. 初診時の臨床推論とスクリーニング

便潜血検査で陽性反応が出た場合、その原因は痔や硬い便による粘膜の傷であることも多いですが、我々専門医が最も警戒すべきは「大腸ポリープ」や「大腸がん」からの微量な出血です。
便潜血検査は「出血しているかどうか」を調べる検査であり、原因を特定するものではありません。
そのため、陽性となった場合は必ず大腸内視鏡による精密検査が必要です。
また、たとえ1回のみの陽性であっても、出血している事実に変わりはなく、精密検査の対象となります。
特に大腸ポリープは、初期段階では自覚症状がほとんどなく、便潜血陽性は「体からの重要なサイン」と言えます。

本症例では、患者様が検査そのものに対して強い恐怖心を抱かれていたため、まず心理的負担の軽減に努めました。
当院では、静脈麻酔による適切な鎮静管理を行うことで、眠っている間に検査を終了させることが可能です。
また、検査前の下剤についても、院内・在宅それぞれのニーズに応じた方法を提案し、安心して検査に臨める体制を整えました。

2. 内視鏡検査による精密な評価と技術的所見

● 精密観察(拡大内視鏡・画像強調観察)
当院では、通常観察に加えて拡大内視鏡および画像強調観察(FICE)を併用し、
粘膜表面の微細構造や血管の状態まで詳細に評価しています。
これにより、通常観察では捉えにくい微細な変化も把握でき、
ポリープの性状や悪性の可能性をより精密に判断することが可能となります。

検査は、患者様が十分にリラックスした状態で開始しました。
鎮静により腸管の緊張が緩和されるため、ひだの裏側などの死角も含めて丁寧な観察が可能となります。

● 病変の局在と性状評価

S状結腸に直径約8mmの有茎性ポリープを認めました。
表面は軽度の発赤を伴い、一部に結節状の構造を認めました。
内視鏡所見から、将来的にがんへ進展する可能性のある「腺腫性ポリープ」と判断しました。

 

● 精密評価(FICE・拡大観察)

画像強調観察(FICE)および拡大観察により、ポリープ表面の血管構造を詳細に評価しました。
血管は比較的規則的であり、現時点で深部浸潤を強く疑う所見は認めませんでした。

 

● 治療方針と手技

このサイズの腺腫性ポリープは将来的な癌化リスクがあるため、その場で切除を行う方針としました。
高周波スネアを用いてポリープ基部を把持し、通電により安全に切除しました。
出血や穿孔などの合併症なく、処置は問題なく完了しました。

 

3. 治療戦略と術後フォローアップ

● 確定診断

切除したポリープは病理検査に提出し、「良性腺腫(tubular adenoma)」と診断されました。
断端も陰性であり、完全切除が確認されました。

 

● 再発予防

大腸ポリープは再発しやすいため、食生活の見直し(食物繊維の摂取、脂質制限)や生活習慣改善について具体的に指導を行いました。

 

● モニタリング計画

再発リスクを考慮し、1年後のフォローアップ内視鏡検査を提案しました。
継続的な管理により、大腸がんの予防を行っていきます。

医師からのメッセージ

 

便潜血陽性は「がんの宣告」ではありません。
むしろ「がんになる前に見つけるチャンス」です。

大腸がんは、ポリープの段階で切除すればほぼ確実に予防できる病気です。

「症状がないから大丈夫」
「検査が怖いから後回し」

この判断が、将来の大きなリスクにつながります。

当院では、鎮静剤を用いた苦痛の少ない内視鏡検査と、
精密な観察技術により、安心して検査を受けていただける体制を整えています。
ご自身とご家族の未来を守るために、ぜひ一度ご相談ください。

 

どうぞお気軽にお電話、または当クリニックのホームページからお問い合わせ・ご予約ください。

 

 

~~監修 医療法人社団 俊爽会  理事長 小林俊一  日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医~~

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遠方の方やご自宅での下剤服用に不安がある方でも安心して内視鏡検査を受けていただくために、院内にも下剤服用スペースを準備しております。また、内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)の開始時間のご相談にも可能な限り対応させていただいておりますので、ご希望の方はお気軽にご相談ください。
当院は
・JR総武線平井駅北口徒歩4分です。改札を出て正面に看板があります。
北口ロータリーを超えて、3つの横断歩道を超えて、蔵前橋通りに出ます。
蔵前橋通り沿いにある小松川信用金庫本店とタイムズ駐車場の間にある細道を進み、区立平井保育園を超えたところです。
・東あずま駅より徒歩約10分。
東あずま駅を出て、丸八通りを越えて、しばらく直進し、平井橋を渡ります。さらに直進し左手側に自動車整備会社(はい屋モーター株式会社)のある交差点を左折。少し先の諏訪神社を超えてすぐ右折したところです。のぞみ薬局平井店の隣になります。

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