★スタッフブログ★
2024.03.30更新
【風疹・麻疹ワクチンについて】
こんにちは、仁愛堂クリニックの臨床検査技師です。
前回の仁クリブログにて案内のありましたMRワクチン(麻疹風疹混合ワクチン)について、少しお話させていただきます。ワクチンとウィルスの詳しい話は難しくなってしまいますので今回は割愛させていただきます。
最近ニュースで風疹麻疹の話題になり、実際当院でもワクチン接種のため抗体検査をする患者様を見かけるようになりましたが、そのたび思い出すことがあります。
私の妹のことですが、もう10年近く前の話です。当時妹は結婚し妊活を進めていましたが、なかなか子供を授かることができませんでした。年齢も30台後半と、なかなか子供ができにくかったのかもしれません。私の友人が務める不妊治療のクリニックを紹介し、そこで不妊治療を行うことになるのですが、結果的に妊娠に成功し無事出産、今では小学生の姪です。その妊娠まで至るまで、実際には不妊治療が始まるまでがずいぶん時間がかかったと妹は今でも話しています。
まず、不妊治療行うために風疹麻疹の抗体価を調べ、必要ならワクチン接種を行うところからのスタートでした。私もそうですが妹はワクチン接種した記憶もなく、親に聞いても一通りのワクチンはうったはずと言ってましたが定かではありません。抗体検査では完全に陰性だったか抗体価が微弱だったか忘れましたがワクチン接種を行いました。おそらく2回接種したと思いましたが、一回目と二回目接種期間などを含めると十分な抗体価になるまでかなりの時間がかかったと思います。また、接種しても抗体価の上がり方も個人差があると思います。
妹の話題を上げましたが、感染予防も含め、特に若い方々には早めにワクチン接種したほうがいいと思います。
とはいえ、現状ワクチンは全国レベルで品薄とのことです。おそらく国がワクチンの限定出荷が解除しても小児科に優先され、一般クリニックまで浸透するまで更に時間がかかりそうですね。ワクチン接種に至らなくても、ご自身の抗体価を把握するのは有用かと思います。
最後に風疹・麻疹以外でも水疱瘡、おたふくのワクチンの接種基準の表だけ掲載します。
表.抗体価と必要予防接種回数(予防接種の記録がない場合)
※ウイルス抗体EIA「生研」ルベラIgG(デンカ生研株式会社)
〔参考文献〕