仁クリブログ

2022.07.05更新

「骨粗鬆症について」

骨粗鬆症について、よくある質問をまとめました。

Q.骨粗鬆症とはなんですか?

A.骨粗鬆症とは、骨の量(骨量)が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。
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Q.骨粗鬆症の症状は?

A,まずは症状チェック→次の3つの質問のうち当てはまる項目はありますか?
① 以前より身長が低くなった。
② 背中や腰が曲がってきた。
③ 背中や腰に痛みを感じる。
1つでもあてはまれば、骨粗鬆症の可能性があります。
その他、日常のこんなことも骨粗鬆症に気づくきっかけになります。
① 食事量は少ないのに、お腹がすぐいっぱいになる。
② すぐに息切れがする。
③ 以前から着ていた服の身丈が体に合わなくなった。
④ 重いものを持ったり、立ち上がるときに腰が痛む。
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Q.骨粗鬆症はどんな人に多いですか?

A.過去に骨折したことのある人、タバコを吸う人、お酒を多く飲む人、ステロイド系のお薬を使用している人、両親に骨折歴(特に太ももの付け根の骨折)のある人、運動不足の人や、体を動かすことが少ない人は骨粗鬆症になりやすいと言われています。
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Q,骨粗鬆症の検査はどんな検査をしますか?

A.骨密度測定検査を行います。骨密度測定検査とは、骨を構成しているカルシウムなどの量(骨量)を測り、骨の強度を調べる検査です。骨密度検査には大きく分けて、超音波を用いる検査とX線(レントゲン)を用いる方法の2種類があります。当院ではMD法という方法で、手の横に厚さの異なるアルミニウム板を置き、一緒にX線を撮影し、写真上のアルミニウムの光学的濃度を基準に濃淡の差をコンピューターで解析をする、手の骨密度を測定する方法で検査しています。この方法は、体幹部へのX線被爆がなく、X線撮影自体は短時間で済みます。
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Q.骨粗鬆症の検査結果は?

A.若年成人の平均値と比較して80%以上で正常、70~80%では骨量減少、70%未満は骨粗鬆症と診断されます。
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Q.骨粗鬆症の治療は?

A.骨量(骨密度)の減少具合によりますが、治療法の中心は主に薬物治療で、食事療法と運動を並行して行っていきます。現在使われている薬は、次の3つのタイプがあります。
1. 骨を壊す働きを抑える薬
2. 骨を作る働きを高める薬
3. 骨の作り替えのバランスを整える薬
多くの薬の中から、患者さんの「骨折の危険性」「年齢」「ライフスタイル」などに合わせて選択します。骨粗鬆症の薬は、正しい用法で継続して使えば、骨密度を高めて骨折の危険性を減らす効果があります。基本的に、骨折を起こした人、骨量を減らすような病気のある人、運動や栄養の摂取が不足している人は、薬を続ける必要があります。
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Q.骨粗鬆症の治療期間は?

A.骨粗鬆症と診断され、せっかく薬物治療を始めても、1年後には患者さんの約5割が処方通りの服薬ができていないという報告があります。多くの場合、骨粗鬆症の薬物治療は、1年・2年~といった息の長い治療で効果があらわれます。痛みが消えた、なかなか骨密度があがらないからと、自己判断で薬を中断しないようにしましょう。
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Q.骨粗鬆症はどうすれば予防できるの?

A.①食事について
  カルシウムとカルシウムの吸収を助けるビタミンDを多く含む食品をとることが大切です。カルシウムは乳製品や大豆製品、小魚、緑黄野菜、海草などに多く含まれています。骨粗鬆症を含めた生活習慣病は、長年の食生活のかたよりが大きな原因となりますから毎日の食事をバランスよくとることがすべての病気を予防する基本であることに変わりはありません。しかし栄養に注意している人でも、カルシウムの摂取だけがどうしても不足してしまうのが現状です。厚生労働省の栄養調査によりますと、現在の日本人は、糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン・ミネラルのすべての栄養素を十分とっていますが、唯一カルシウムだけは所要量に達していません。そこで、いろいろな種類の食品をバランスよく、しっかり食べることを基本にして、そのうえでカルシウムの摂取を意識して行うことが望まれます。最低限、毎日の食卓にあと200ミリグラムのカルシウム、目安として牛乳1本分、豆腐なら半丁を加えてください。
  ②運動について
若いころ運動をしなかった人や、長い間病気で寝込みがちだった人は、体格がきゃしゃになり、骨が弱く、骨折しやすいことが知られています。カルシウムをとることが必要ですが、それと同じくらい運動も大切になります。運動は骨の血液の流れをよくし、骨をつくる細胞の働きを活発にします。さらに運動によって体の筋肉がきたえられ、身のこなしがよくなると、転びにくくなり、骨折の防止にもつながります。骨を強くするための運動は、重量挙げのような負荷の大きい運動ほど有効ですが、ふつうは散歩などの趣味の範囲でじゅうぶんです。家事で毎日こまごまと動くことでも骨を強くできます。

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★日本は世界でもトップクラスの長寿国です。現在では単に長寿を目指すだけでなく、健康で自立した生活を送れる期間をあらわす「健康寿命」を伸ばすことへの関心が高まっています。健康でイキイキとした人生を送りたいと誰しも願うものですが、実際には多くの人が長い間「健康ではない」状態で過ごしているのです。骨は私たちの体や日常の活動を支える大切な器官です。骨粗鬆症を予防し、骨を健康に保つことは、健康寿命を延ばすことにもつながるのです。


★特に女性は症状がなくても、40歳以上になったら定期的に骨密度を測ることをお勧めします。当院でも骨密度検査行っております。お気軽にご相談下さい。

 

 

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仁愛堂クリニック 診療時間 TEL:0120-905-728 お電話でのお問い合わせはこちら 内視鏡検査専用TEL:0120-905-728
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