内科疾患のお話し(インフルエンザと風邪の違い)
2022.11.24更新
【インフルエンザと風邪の違い】
インフルエンザは、
インフルエンザウイルスに感染することで起こる病気で
・38℃以上の高熱
・頭痛
・関節痛
・筋肉痛
など全身の症状が強いのが特徴です。
併せて
・のどの痛み
・鼻汁
・咳
などの症状も見られます。
さらに
・気管支炎肺炎
・中耳炎
・熱性けいれん
などを併発し重症になることがあります。
かぜとインフルエンザは、似ている症状もありますが、原因となるウイルスが異なる別の病気です。
かぜ
原因→アデノウイルス・ライノウイルス
症状→のどの痛み、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、せき、発熱など
症状の現れ方→比較的ゆっくり
症状が現れる部位→のど、鼻など局所的
インフルエンザ
原因→インフルエンザウイルス(A型・B型・C型)
症状→高熱(38~40度)、頭痛、関節痛、強い寒気、せき、強い倦怠感、のどの痛み、鼻水など
症状の現れ方→急激
症状が現れる部位→全身
インフルの潜伏期間は?
インフルエンザの潜伏期間は1~3日。 発熱は2~3日続き約1週間で回復します。
インフルエンザはどのように感染するのか?
感染している人の唾や鼻みずが手から手へ、あるいはドアノブやつり革などを介して手に付着することなどによる感染。
ただしインフルエンザはウイルスが手に付着しただけで感染することはありません。
ウイルスが付着した手で、口や鼻、目などの粘膜を触れることで感染します。
かぜの潜伏期間は?
ライノウイルスや、従来のコロナウイルスの発症前の潜伏期間は1~4日。
感染後はウイルスが増殖して症状があらわれてきますが、症状があらわれる少し前から人にうつることがあります。
かぜはどのように感染するのか?
かぜをひいている人がくしゃみや咳をすると鼻水や唾液のしぶき(飛沫)は2mくらい飛び散ります。
飛沫を直接吸い込んだり、ウイルスが付着した手で、口や鼻、目などの粘膜を触れることで感染します。
うつらない/うつさないためには
感染症にうつりやすい人込みを避けたり、マスクの着用が必要ですが、免疫力を高めることも大切です。
十分な休養
身体と心の休養をとるためには睡眠が重要であり、免疫力を高めるためにも意識的に睡眠時間を確保する必要があります。
風邪の予防としても、感染後に風邪を治す場合にも1日7~8時間は眠りましょう。
栄養バランスを考えた食事
偏った食事は免疫力を低下させる原因になるため、ビタミン・タンパク質・食物繊維などバランス良くとり入れましょう。
また、腸管には免疫細胞が集まってるのでヨーグルトなどの発酵食品を口にして腸内環境も整えましょう。
ストレスを溜めないこと
ストレスを受けると交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまい、免疫力が低下してしまいます。
普段頑張りすぎてしまっている方は、運動や音楽など、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。
一般的にはインフルエンザの方が症状の重い場合が多く、どちらも免疫力や抵抗力の弱い呼吸器系の持病のある人にとっては、命にかかわる重篤な合併症を引き起こす可能性もあるので気をつけましょう。
インフルエンザワクチンの接種
インフルエンザワクチンの最も大きな効果は、「重症化」を予防することです。
当院でもワクチン接種を行っています。
【価格】
1回 3,300円(税込)
※熟年者インフルエンザ接種予診票をお持ちの方は今年は無料でお受けいただけます。用紙を忘れずにお持ちください。
・インフルエンザワクチンは予約制ではございませんので、その日の在庫状況により接種可能となります。
・妊婦の方は産婦人科の医師に確認、相談をお願いいたします。
・当院では防腐剤フリーのワクチンの取り扱いはございません。
授乳中の方に関してですが赤ちゃんへの移行については問題ないとされていますが、ご心配の方は同様に産婦人科の医師に確認、相談をしてからの接種をお勧めいたします。
・卵アレルギーの方はワクチンに卵白の成分が微量に含まれているため医師にご相談ください。