6月担当医表
2023.05.27更新
★急遽、医師が変更になる場合あり。
2023.05.27更新
現在、発熱外来、風邪症状で受診希望の方は、予約制ではありませんので、直接、来院していただければ、順番に診療が受けられます。
★受付時間★
平日:午前 9時~12時10分 午後 15時~18時30分
土・日曜:午前 9時~12時10分
新型コロナウィルス感染症の分類について、2023年5月8日より「2類相当」から季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられました。
ただ当院では、当面の間、今まで通り感染防止策を行った上で診察を行います。
症状によって診療内容や行う検査も違いますので、順番が前後する事もあり、1~2時間程度の待ち時間が発生することがあります。
尚、当院は基礎疾患を抱えた方の、来院も多いため、そのような患者様と同じ待合室では待機できないので、部屋を隔離しての対応となります。ただし、当院は狭い為、部屋に限りがございまして、場合によっては、外での待機となる可能性もございます。
(付き添いの方は、最初から外での待機となります。)
検査の窓口負担分は、「5類」前は公費で支援されているため患者の負担はありませんでしたが、「5類」になった現在、自己負担分が発生します。
金額等お知りになりたい場合は、スタッフに聞いて下さい。
15歳未満の方は、曜日によっては、受診できない場合がございますので、電話にてお問合せ下さい。
何卒、ご理解の程、宜しくお願い致します。
2023.05.25更新
【肝炎について】
肝炎は、何らかの原因により肝臓に炎症が生じる疾患です。炎症により肝臓の細胞が破壊され、肝臓の機能が次第に低下していきます。肝炎の原因として最も多いものは、ウイルスの感染によって肝臓に炎症が起こる「ウイルス性肝炎」です。肝炎の原因となるウイルスは、主にA・B・C・E型の4種類が知られています。D型ウイルスによる感染は、日本ではめったに起こることはありません。特に慢性化しやすいとされているのはB型ウイルスとC型ウイルスによる肝炎です。
肝炎は治療せずに放置すると、肝硬変や肝がんなどのさらに重い疾患に進展していく場合があるため、早期発見、早期治療が非常に大切です。
・発熱、喉の痛み、頭痛などの風邪の様な症状
・食欲不振
・全身がだるい
・吐き気
・腹痛
・発疹
・皮膚や白目が黄色くなる
・尿が茶色くなる
などの症状が出現することがあります。
●A型肝炎
貝類や海外旅行での飲食によって感染します。日本は衛生環境が良くワクチンもあることから、大流行することはないと考えられています。急性肝炎の原因になりますが、劇症化(肝炎が急激に悪化し、肝細胞が大量に壊れて機能しなくなった「肝不全」といわれる状態)する症例は少なく、治癒して慢性化することはありません。
A型肝炎ウイルスの治療
慢性化することはなく、ほとんどが自然治癒します。食欲不振などに対する薬の投与を行うことがあります。肝臓に負担を与えないように糖類中心の低カロリー食が推奨されています。
●B型肝炎
輸血や出産、入れ墨、性交渉、針刺し事故などにより感染します。日本では1986年にワクチンが導入されたため、若年者の感染は減少しています。また、2016年10月よりユニバーサルワクチネーションが始まったことから今後はさらに感染は減少すると予測されます。出産後、乳児期に感染するとキャリアになり、慢性肝炎、肝硬変、肝がんへと進展する場合があります。成人で感染した場合は急性肝炎となり、一部は劇症化しますが、大部分は治癒します。しかし、外国由来のウイルス感染ではキャリア(B型肝炎ウイルスが肝臓内にすみつき、感染が持続している状態)になる場合があります。
また、劇症肝炎はB型肝炎ウイルスの感染によるものが多く、劇症肝炎のうち40%がB型肝炎によるものと言われています。
※ユニバーサルワクチネーションとは
世界保健機構(WHO)は1991年、B型肝炎に関連した肝硬変・肝がんの発生を減らすため、B型肝炎ワクチンのユニバーサルワクチネーション(生まれたすぐの子供たちへのワクチン接種)を実施するよう全世界へ勧告し、日本を含め180か国以上の国で導入されました。さらに日本では、2016年10月から定期接種の対象になっています。
B型肝炎ウイルスの治療
インターフェロンや核酸アナログ製剤を用いて、ウイルスの活動を抑え、肝臓がさらに障害されることを予防します。現在の治療法では、ウイルスを完全に排除することは困難とされているため、肝硬変や肝がんなどのさらに重い疾患に進展させないことが治療の目標となります。
●C型肝炎
輸血や血液製剤、刺青により感染します。ワクチンはありません。感染しても肝炎は重症化せず、急性肝炎としての自覚症状がない場合もあります。劇症化は稀です。約30%ではウイルスが排除されますが、約70%はキャリアになり、慢性肝炎に移行します。肝硬変や肝がんに進展する原因のもっとも大きな要因となっています。
(※現在医療現場で使用されている輸血用血液や血液製剤は厳密な検査が行われているため感染は報告されていません)
C型肝炎ウイルスの治療
近年、C型肝炎ウイルスに対する薬は急速に進歩しています。医師の指導のもと正しい治療を選択することで経口薬(直接作動型抗ウイルス薬)によってウイルスを90%以上排除できるといわれています。これらの新しい薬により、ウイルスの完全な排除が治療の目標となります。なお、経口薬を使用しない場合には、注射薬(インターフェロン)を用いることもあります。
●E型肝炎ウイルス
豚、猪、鹿などの動物が保有するウイルスにより人にも感染します。患者は従来、発展途上国に多いと考えられてきましたが、最近では日本でも感染が確認されています。ワクチンもないため、生肉を食べないことが唯一の予防策となります。
E型肝炎ウイルスの治療
慢性化することはなく、ほとんどが自然治癒します。食欲不振などに対する薬の投与を行うことがあります。
2023.05.11更新
潰瘍性大腸炎について
【潰瘍性大腸炎とは?】
潰瘍性大腸炎とは、大腸・小腸の粘膜に慢性的な炎症または潰瘍を引き起こす病気です。
日本では、難病の一つに指定されており、潰瘍性大腸炎の患者数は10万人に100人程度とされています。
また、若年者から高齢者まで幅広い年代で発症する可能性があり、男女差はありません。
【原因】
潰瘍性大腸炎の明確な発症原因は、現在明らかになっていません。
ですが、家族内に発症者がいるケースも多く、何らかの遺伝的な要因が関与していると考えられています。
また、食生活の乱れ、衛生状態の変化といった環境要因も影響していると考えられています。
【症状】
潰瘍性大腸炎の主な症状として、血便・下痢・腹痛があり、まれに関節痛・皮膚症状が出現することがあります。
また、重症化すると発熱・めまい・動悸・息切れ・体重減少などの症状が起こります。
潰瘍性大腸炎は、大腸に炎症が起きる病気ですが、炎症が長年続くと大腸がんを併発することもあります。
【検査方法】
潰瘍性大腸炎が疑われた場合には次のような検査を行います。
・血液検査
炎症の程度を調べます
・便検査
便に血が混じっていないかを調べます。
また、下血を症状とする病気は潰瘍性大腸炎の他にも、感染性腸炎などもある為、細菌や感染症の検査も行います。
・内視鏡検査
炎症箇所を調べます。
更に、組織を採取し顕微鏡で観察する生検検査も行える為、症状が似ている病気との区別が可能であり、より正確に判断できます。
【治療方法】
潰瘍性大腸炎と診断されたら次のような治療方法があります。
・薬物療法
アミノサリチル酸製剤
ステロイド
免疫調整剤
免疫抑制剤
生物学的製剤
など
・血球成分除去療法
血液中から異常に活性化した白血球を取り除く治療法です。
・手術
薬物治療などを行っても症状が改善されない、大量の出血、大腸に穴が開く、大腸がんを伴う場合は手術によって大腸を摘出します。
【予防】
・食生活
潰瘍性大腸炎と食事の関係性は明確になっていません。
しかし、潰瘍性大腸炎は大腸に炎症が起きてしまっている病気なので、脂肪分の多い物や消化の悪い物のような腸に負担がかかる食事は避け、バランスの良い食事を心がけましょう。
・ストレス解消
過剰なストレスを受けると、腸内環境が悪くなってしまうこともあります。
ストレスは、あらゆる病気で症状を悪化させてしまう要因の一つでもある為、自分なりのリラックス方法を見つけ、上手にストレスを解消しましょう。
【最後に】
当院で、診察・内視鏡検査が可能です。
なにか気になることがございましたらご相談ください。