仁クリブログ

2022.08.13更新

【脱水症について】


●脱水症とは?

 体内の【水分】が足りない状態のことを言います。体に含まれる水分を体液といい、体液は体の60%を占める水分とミネラル(電解質)、タンパク質などで構成され、生命維持に関わるさまざまな役割を果たしています。

●なぜ脱水症になるのか?

 人は汗をかくことで体温調節をします。汗のもとである水分、ナトリウム、カリウムなどの電解質が不足すると体温が下がりにくくなり、発熱の状態が続き脱水症に陥りやすくなります。電解質は神経、筋肉、心筋の収縮に関わるため、大量に失われると脱力感、手先のしびれ、不整脈などが生じることがあります。また、発汗だけではなく嘔吐や下痢も電解質を大量に失う原因となるため注意が必要です。
 脱水症の種類は水分、ナトリウム(塩)の損失に関係して、大きく2つに分けられます。

① 低張性脱水
水分と一緒に血液中のナトリウムが不足してしまう状態。長時間のスポーツなど、発汗をともなう際に発症しやすい。
② 高張性脱水
体内の水分だけが不足している状態のことで、発熱・激しい口渇状態、意識の混濁なども起こすことがあります。自分で水分補給ができない乳幼児、高齢者が発症しやすい症状です。

●脱水症の症状は?
 
 <Ⅰ度軽症>

  症状:めまい、立ち眩み、筋肉痛、こむら返り、大量の汗、手足のしびれ、意識障害・発熱はなし
  対処:涼しい場所へ移動し、体の表面を冷やしながら安静にする。水分と塩分補給を行う。

 <Ⅱ度中等症>

  症状:頭痛、吐き気・嘔吐、倦怠感・疲れ、体に力が入らない、集中力や判断力の低下、発汗、体温が正常値~40度未満、感染症のような症状が出る場合がある
  対処:涼しい場所へ移動し、体を冷やして安静にする。十分な水分と塩分補給をする。自力で水分補給ができない場合や、症状に改善が見られない場合は医療機関に受診が必要となる。

 <Ⅲ度重症>

  症状:Ⅱ度の症状に加え意識障害、けいれん、まっすぐ歩けないなどの運動障害、高体温、肝臓・腎臓の障害、発汗の停止
  対処:涼しい場所へ移動し、体の表面と体内を冷やしながら呼吸管理する。救急車を要請。入院が必要となる。

●脱水症のサインは?

 ①握手してみる
  →手足の血流が悪くなり、手が冷たくなる。
②舌を見る
→脱水症になると口の中の唾液が減るため、舌の表面が乾いてきます。
③ 皮膚をつまんでみる
→皮膚にはたくさんの水分が含まれています。脱水症になると水分が減り、弾力性もなくなるため、皮膚がつままれた形から3秒以上戻らなかった場合は注意。(2秒以内に戻ればOK)
④ 親指の爪の先を押してみる
→指先の血管は細く、変化が出やすいため赤みが戻るのが遅ければ注意。(2秒以内に戻ればOK)

 ちょっとでもおかしいなと感じたらチェックしてみましょう。

●脱水症の予防は?

一般成人の場合、食事も含めて少なくとも一日2.5L以上の水分補給をする必要があると言われています。しかし高齢者の場合、飲み物だけで補うのは難しく、水分量の多い食事を心がけるのも重要です。


●経口補水液とスポーツドリンクの違いは?
 
 経口補水液は一般的なスポーツドリンクよりも電解質濃度が高く、糖濃度は低くなっています。そのため、通常の水分補給であればスポーツドリンクでも十分ですが、下痢・嘔吐・発熱・激しい発汗・食事や水分摂取量の低下などによる脱水症には経口補水液が適しています。
 経口補水液は作ることもできますが、作ったその日に飲み切るようにしましょう。いざという時にすぐ対処できるように市販のものをストックしておくことをおすすめします。


脱水症は発見が遅れてしまうと熱中症だけでなく、脳や心臓の血管に血栓が詰まり、脳梗塞や心筋梗塞など重篤な病気への引き金になりかねません。特に夏は汗をかくことも多いため、こまめに水分補給を心がけましょう。

仁愛堂クリニック 診療時間 TEL:0120-905-728 お電話でのお問い合わせはこちら 内視鏡検査専用TEL:0120-905-728
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