仁クリブログ

2022.12.02更新

【 尿路結石とは? 】

 尿路結石症は、腎臓から尿道までの尿路に結石が生じる疾患です。
尿の通り道である腎臓・尿管・膀胱・尿道を尿路といいます。腎臓にできるものを「腎臓結石」、尿管にできるものを「尿管結石」、膀胱にできるものを「膀胱結石」と言います。結石による痛みは、人間が感じる最も強い痛みの1つとされています。

男性は15.1%(男性の7人に1人)、女性は6.8%(女性の15人に1人)と男性の方に多い疾患で、1度尿路結石になると期間を限定しなければ、80~90%の方が再発すると言われています。また、生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症、痛風など)がある方に多く発生します。患者数は年々増え続けており、40年の間に3倍になっています。

 

【 原因 】

 結石は、尿に含まれるカルシウム、マグネシウム、尿酸などの成分が過飽和状態になって結晶化したもので、ほとんどがカルシウムによるものです。結石ができる原因はまだよくわかっていませんが、リスク要因としては体質遺伝の他、生活習慣が大きく関わっているとされています。また、結石ができやすい病気もあります。


① リスクが高い生活習慣
・水分量が少ない
・汗かき
・大食い
・肉類をよく食べる
・糖分や塩分の摂取量が多い
・運動不足
・尿の停滞、濃縮がある
・ストレスが溜まっている


② 病気などのリスク要因
・入院などで長期臥床しており、尿流が停滞している
・ステロイドなどの薬を使用している
・尿管狭窄、前立腺肥大などの尿路通過障害がある
 尿路結石になりやすい病気としては、骨粗鬆症・クッシング症候群・高カルシウム血症・シスチン代謝異常・原発性副甲状腺機能亢進・クローン病などの炎症性腸疾患があります。

 

【 症状 】

 尿路結石のなかでも尿管結石は激痛が起こる病気として知られており、安静にしても痛みが治まらないことが特徴です。


① 尿路結石の症状
・血尿
・慢性的な腰痛
・背中の違和感や痛み
・腹部から背中、わき腹に起こる筋肉の痛み
 痛みに関しては、尿路結石だけではなく腸の重大な病気でも起こる場合があります。背中の痛みは心筋梗塞の可能性もあります。


② 尿管結石の症状
・突然起こるわき腹から下腹部にかけての激しい痛み
・血尿
・腰痛
・冷や汗
・吐き気、嘔吐
・顔面蒼白
・陰部の痛み

 

【 治療 】

 結石の大きさによって治療が異なり、サイズが小さければ薬物療法と1日2L以上の水分摂取や適度の運動などの生活習慣指導で結石が自然に出るのを待ちます。大きい場合は自然に尿として排出できるサイズまで結石を細かく破砕、あるいは除去する砕石治療を行います。

 

【 検査 】

 的確な診断や治療を行うにあたり、結石の大きさや位置、腎臓の状態などを検査する必要があります。


① 超音波(エコー)検査
大まかな腎臓の様子、腎臓付近の結石の有無を診ます。


② レントゲン検査
X線にて結石の場所と大きさを診ます。レントゲンに写らない結石も多くあります。


③ CT検査
尿路のどこに、どの程度に結石があり、それにより尿路がどうなっているか診る検査です。

 

【 予防 】

 尿路結石は再発率が高いため、生活習慣を見直すなどの予防が重要です。


① 水分摂取
・カフェインや糖類を含まない水や麦茶などを1日に2L以上を目安に摂取する。汗をかいた場合はさらに補給する。
・アルコールやジュースは控えめにする。
・結石は就寝中にできやすいとされているので、寝る前にコップ1杯程度の水を飲む習慣をつけましょう。


② バランスのいい食事
・塩分や糖分、脂肪分の多いものは摂りすぎない。
・ほうれん草や紅茶、チョコレート、ビール、レバーなどは結石を作りやすいとされているので避け、食物繊維をたくさん摂る。
・カルシウムやマグネシウムなどのミネラルもできるだけ摂取する。


③ 運動習慣を身に着ける
・運動により、結石の自然排石効果が促進される。特に小さな結石には効果的。
・運動習慣をつけることにより骨が丈夫になり、カルシウム溶出を防ぐ。

 

【 最後に 】

 尿路結石症は生活習慣病の1つで正確な診断と適切な治療が必要となります。また、再発が多いため、治療とともに再発予防が大切になります。健康診断で指摘された場合や痛みなどの自覚症状がでてきたら専門医に相談しましょう。

仁愛堂クリニック 診療時間 TEL:0120-905-728 お電話でのお問い合わせはこちら 内視鏡検査専用TEL:0120-905-728
仁愛堂クリニック 診療時間 TEL:0120-905-728 お電話でのお問い合わせはこちら 内視鏡検査専用TEL:0120-905-728