仁クリブログ

2023.02.04更新

【胃腸炎について】

 

胃腸炎とは、なんらかの原因により、胃や腸に炎症が起こり下痢や腹痛を起こす疾患の総称です。

その原因には
・食べ過ぎ
・刺激物の摂りすぎ(脂肪分、アルコール、辛いものなど)
・感染(細菌やウイルスなど)
・ストレス
・自己免疫や炎症性腸疾患
など多くの原因があります。

多くの胃腸炎は胃腸を休めることで改善します。
十分な水分と消化に優しい食べ物を摂取してください。
しかし、特殊な感染性胃腸炎は治療が必要となります。

感染性胃腸炎とは、ウイルスや細菌などを原因とする胃腸炎を言います。
一般的には、夏季には細菌性腸炎、冬から春にかけてはウイルス性腸炎が多く発生します。


感染性胃腸炎の原因の多くは、経口摂取からの感染です。
(病原体が付着した状態で食品や水分を摂取することで感染することが多い)
加熱処理によって病原体は死滅することが多いため、加熱処理することで多くの感染性腸炎は予防することができます。

しかし、黄色ブドウ球菌においては、加熱処理をしても死滅しないので注意が必要です。
また、腐食した食品は、加熱処理しても食中毒の原因となるので注意してください。


感染性胃腸炎の原因となりやすい食事は、ウイルスや細菌の種類によって異なります。

例えば
ノロウイルス→カキを含む二枚貝・魚介類など
ロタウイルス→二枚貝・寿司など
カンピロバクター→鶏肉(鶏レバーやささみなど)・加熱が不十分な食肉・汚染された飲料水など
サルモネラ属→卵やその加工品・鶏肉・食肉・内臓肉・淡水養殖魚介など
黄色ブドウ球菌→古くなったおにぎりや弁当など
ウェルシュ菌→残っていたシチューやカレーなど


どこが痛くなる?
腹痛の多くは、みぞおちやへその周囲に現れます。
ただし、感染性急性胃腸炎の大半はウイルス性のものであり、ウイルス性胃腸炎に感染すると、小腸全体に炎症が広がったり、腸管がむくむことがあります。
この場合は腹部全体が痛みます。
また、胃腸の蠕動(ぜんどう)運動が起こると痛む場所も変わります。


前兆は?
ウイルス性胃腸炎は突然の嘔吐で始まることが多いです。
24~48時間くらいで
・吐き気
・嘔吐
・下痢
・発熱
・腹痛
などの症状が現れます。
1日に何度も嘔吐を繰り返すケースが多いです。
嘔吐に続いて、下痢の症状が見られることもあります。


人にうつる?
ウィルス性胃腸炎も細菌性胃腸炎も、人から人にうつります。
また、胃腸炎の感染経路として多いのは、

汚染された水→十分消毒されていない水を飲むことで発症します。
食品からの感染→十分加熱されていない食品をたべることで発症します。
感染患者からの糞口感染→感染している方の吐物を素手でさわった。
トイレのあと手を洗わず、ドアノブから感染したなど。
保育士や子育てしている方などに多い。
汚染された食器を介した感染→感染している方と食器器具を共有すると発症。

などです。


治るまで避けた方がよい食べ物や飲み物
・食物繊維の多いもの
・繊維の多い野菜、果物
・海藻
・きのこ
・こんにゃく
・辛い食べ物
・コーヒー、アルコール飲料、炭酸飲料
・冷たい食べ物、飲み物

などです。


気になる症状があれば、まずは医療機関を受診しましょう。

 

★内科専門医による総合医療、全人的医療を提供している仁愛堂クリニックです。総武線平井駅から徒歩4分と近いので、是非ご来院下さい。

 

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