【大腸ポリープについて】
大腸ポリープとは…
大腸ポリープとは、大腸の粘膜にできるイボ状のできものです。
ポリープは大腸の他にも、喉・胃・子宮など身体の様々な場所にできます。
大腸ポリープには様々な種類があり、中でも『腺腫性ポリープ』と呼ばれるものは、大きくなると癌に変化してしまう恐れがあります。
【大腸ポリープの種類】
大腸ポリープは大きく分けて、腫瘍性ポリープと非腫瘍性ポリープの2種類あります。
腫瘍性ポリープ
・悪性腫瘍(癌)
・良性腫瘍(癌化する可能性がある)
非腫瘍性ポリープ
・炎症性ポリープ
・過形成性ポリープ
・過誤腫性ポリープ
など
非腫瘍性ポリープは癌化する心配はないといわれています。
【症状】
大腸ポリープは、ほとんどの場合自覚症状はありません。
しかし、ポリープが大きいと、下血や出血、腸の流れを妨げて便秘などの症状が起こることもあります。
ポリープが大きくなり、便秘が更に酷くなると、便が流れなくなり腸閉塞の状態なることがあります。
腸閉塞になると強い腹痛、吐き気、お腹の張りなどが現れます。
【原因】
大腸ポリープの原因は、明確になっていない部分もありますが、主な原因として次のようなものがあります。
・加齢
・食生活
・喫煙
・肥満
・遺伝子的要因
特に、家族に大腸癌になった人がいると、そうでない人に比べて2~3倍大腸癌になりやすいといわれています。
【検査方法】
検査方法としてまずは、便に血が混じっているかどうかの便潜血検査を行います。
便潜血陽性であれば内視鏡を行います。
しかし、家族に大腸癌の人がいたり、何か症状がある場合は初めから内視鏡を行います。
内視鏡でポリープが発見され、治療が必要と判断された場合にはポリープを切除し、病理組織検査を行います。
病理組織検査によって、切除したポリープが癌を含む病変かどうかがわかります。
【予防】
大腸ポリープの予防には生活習慣を改めることが重要です。
・1日3食しっかりと食べる
・食物繊維を多く含んだ食品を積極的に摂取する
・アルコールの摂取や喫煙を控える
・適度な運動を心がける
・肥満の解消
日本人はBMIが25を超えると肥満と診断されます。
BMI=体重㎏÷(身長m×身長m)
肥満を示すBMIが25を超えると、大腸ポリープができる人の割合が増加するといわれています。
そのため、肥満の人は体重を減らすことで大腸ポリープの予防ができる可能性があります。
【最後に】
大腸癌へ変化する前に、定期的に検査を受け、大腸ポリープを早期発見することが大切です。
当院で、診察・内視鏡検査が可能です。
日帰りポリープ切除も行っておりますので、なにか気になることがございましたらご相談ください。
※ポリープの大きさ・形状によっては入院設備がある協力・提携医療機関をご紹介させていただく場合もございます。