仁クリブログ

2023.07.06更新

RSウイルス感染症について

 

【 RSウイルス感染症とは? 】

 RSウイルス感染症は、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。何度も感染を繰り返し、生後1歳までに半数以上、2歳までにほぼ100%の乳幼児が感染するとされています。9月頃から流行し、初春まで続くとされていましたが近年では夏季から流行が始まるようになってきました。
非常に感染力が強いため、幼稚園や保育園などの施設内感染に注意が必要です。また、乳幼児だけでなく大人も感染に注意が必要です。

 

【 症状 】

 RSウイルスの潜伏期間は2~8日、多くの場合は4~6日とされています。発熱、鼻水、咳などの軽い風邪のような症状がでます。数日から1週間かけて徐々に症状はよくなってきます。しかし、咳がひどくなる、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という喘息を伴った呼吸困難などが出現した場合は細気管支炎や肺炎など重症化することがあるため注意が必要です。
 初めて感染する乳幼児の7割は数日のうちに軽快しますが、約3割は咳が悪化し、喘鳴や呼吸困難症状が出現します。早産児や生後24か月以下で心臓や肺に基礎疾患がある、神経・筋疾患や免疫不全の基礎疾患がある感染者の場合は重症化するリスクが高まります。

 ※こんな症状に注意!
  ・潜伏期間は2~8日
  ・咳の悪化や喘鳴、呼吸困難症状の出現には要注意

 

【 治療 】

 RSウイルスに対する抗生物質などの内服薬はなく、症状を緩和する対症療法になります(咳止め、痰きり薬など)。
 重症化した場合には酸素投与、ほ液、呼吸管理が行われます。
経口補水液や消化しやすいバナナ、うどん、おかゆ、豆腐などから栄養補給しましょう。安静にしてしっかり休息しましょう。

 

【 予防策 】
 
① 日常生活での予防策
RSウイルスは感染力が非常に強いです。家族や周囲の人たちに感染させないように飛沫・接触の対応が必要となります。こまめに手洗い・うがいをすることが大切です。また、RSウイルスは呼吸器に症状が強くでるため、たばこの煙もNGです。たばこの煙が気道を刺激して症状が悪化することもあるため、受動喫煙させないようにしましょう。

② 消毒をする
 RSウイルスは様々な消毒液に対する抵抗性が弱いウイルスです。有効な消毒剤として、消毒用エタノール・次亜塩素酸ナトリウム・ポピドンヨードなどがあります。手指消毒やアルコール消毒剤で手すりやドアノブなど人の手がよく触れる場所、子供のおもちゃなどこまめに消毒しましょう。

 

【 感染してしまったら 】

!感染経路をきちんと把握する!
RSウイルスは、RSウイルスに感染している人の咳やくしゃみ、会話をした際に飛び散るしぶきを浴びて吸い込むことで感染します(飛沫感染)。感染の多くがこの飛沫感染によると言われており、ドアノブなどの環境表面についたウイルスへの接触により、鼻や口などの粘膜や傷口などを通して感染する接触感染も成立します。

 →しっかり手洗い・消毒し、感染をストップさせましょう。マスクでしっかり予防しましょう。

 

【 最後に 】

 RSウイルス感染症は赤ちゃんから大人まで何度もかかる可能性のある病気です。流行してきているため、家族全員が毎日手洗い・うがいをして予防しましょう。
 ご不明な点や不安なことがあれば、お気軽に当院へお問い合わせ・ご相談ください。

 

★内科専門医による総合医療、全人的医療を提供している仁愛堂クリニックです。総武線平井駅から徒歩4分と近いので、是非ご来院下さい。

 

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仁愛堂クリニック 診療時間 TEL:0120-905-728 お電話でのお問い合わせはこちら 内視鏡検査専用TEL:0120-905-728
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