仁クリブログ

2023.03.05更新

【花粉症について】


花粉症とは、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって、くしゃみ・鼻水などのアレルギー症状を起こす病気です。季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。アレルギー性鼻炎は、原因物質(アレルゲン)の種類によって2つに分類されます。

 

〇季節性アレルギー性鼻炎(=花粉症)
原因となる花粉の飛ぶ季節にだけ症状があります。日本では、約60種類の植物が花粉症を引き起こすと報告されています。

主なアレルゲンとして、スギ、ヒノキ、カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、シラカンバなどがあります。

症状は、鼻の三大症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)だけでなく、目の症状(かゆみ、涙、充血など)を伴うことが多く、その他にのどのかゆみ、皮膚のかゆみ、下痢、熱っぽい感じなどの症状が現れることがあります。さらに、シラカンバ、ハンノキ、イネ科花粉症などの人がある果物や野菜を食べると口の中が痒くなったり、腫れたりする口腔アレルギー症状という症状もあります。

 

〇通年性アレルギー性鼻炎
アレルゲンが1年中あるので、症状も1年中あります。

主なアレルゲンは、ダニ、家の中のちり(ハウスダストなど)、ゴキブリなどの昆虫、ペットの毛やフケなどです。

症状は喘息、アトピー性皮膚炎などを合併することがあります。


最近、通年性アレルギー性鼻炎と花粉症の両方に悩む人や、複数の花粉に反応する人も増えており、ほぼ一年中くしゃみ・鼻水・鼻づまりや目のかゆみ・異物感に悩まされるという人も少なくありません。

 

花粉症のメカニズム
① 私たちの体は、“花粉”という異物(アレルゲン)が侵入すると、まず、それを受け入れるかどうかを考えます。

② 排除すると判断した場合、体はこれと反応する物質をつくる仕組みをもっています。この物質を「IgE抗体」と呼びます。

③ 抗体ができた後、再び花粉が体内に入ると、鼻や目の粘膜にある肥満細胞の表面にある抗体と結合します。

④ その結果、肥満細胞から化学物質(ヒスタミンなど)が分泌され、花粉をできる限り体外に放り出そうとします。

そのため、くしゃみで吹き飛ばす、鼻水・涙で洗い流す、鼻づまりで中に入れないよう防御するなどの症状が出現します。

関東地方を例にとると、2月頃からスギ花粉の飛散がはじまり、4月下旬に飛散が少なくなります。そして、ヒノキ科花粉の飛散がはじまり、5月末頃まで続きます。くしゃみ、鼻水、鼻づまりや目のかゆみ・異物感などの症状は、花粉の飛散量に比例して悪化する傾向にあります。スギ花粉量の増加、排気ガスと大気汚染、不規則な生活リズムやストレスの多い生活などが、近年日本で花粉症の人が増えている原因と言われています。

 

外出時の花粉症対策
●花粉情報をチェック
テレビやインターネットで気象情報や花粉情報を入手しましょう。
●外出を控えめに
花粉の飛散の多い日は特に注意が必要。1日のうち飛散の多い時間帯の午後1時〜3時頃(地域によって差があります)の外出もなるべく控えましょう。
●外出時は完全防備
帽子・メガネ・マスク・マフラーを身につけて、コートもツルツルした素材を選びましょう。
●帰宅時は玄関でシャットアウト
衣服・ペットなどについた花粉は、きちんと外ではらって玄関でシャットアウト。なるべく室内に持ち込まない工夫と努力をしましょう。
●帰宅後は洗顔やうがいを
体についた花粉はきちんと洗い流しましょう。

 

家の中での花粉症対策
●ドア・窓を閉める
花粉の飛散が多いときは、きちんとドアや窓を閉めて、花粉の侵入を防ぐことが大切です。
●掃除はこまめに
防いでいるつもりでも、室内にはかなり花粉が侵入しているので掃除を、こまめに行いましょう。床がフローリングであれば、毎日拭き掃除を行うと効果的です。また、きれいな室内はダニアレルギー対策にもなります。

 

以上花粉症についての話でした。

 

★内科専門医による総合医療、全人的医療を提供している仁愛堂クリニックです。総武線平井駅から徒歩4分と近いので、是非ご来院下さい。

entryの検索

仁愛堂クリニック 診療時間 TEL:0120-905-728 お電話でのお問い合わせはこちら 内視鏡検査専用TEL:0120-905-728
仁愛堂クリニック 診療時間 TEL:0120-905-728 お電話でのお問い合わせはこちら 内視鏡検査専用TEL:0120-905-728