●高血圧性心肥大
高い血圧が続くと血管が硬くなってきます。
硬くなった血管へ血液を送り出す心臓もそれだけ大きな力が必要になり、負担が大きくなります。血液を全身に回すために、心臓の筋肉が肥大し、力強く血液を送り出そうとします。この状態を「高血圧性心肥大」と呼びます。
心肥大になると、始めのうちは心臓が頑張って血液を全身に送りますが、いずれ疲れ果ててしまい、心臓がうまく動かない状態(心不全)になったり、心室性不整脈、狭心症、心筋梗塞など、他の合併症の頻度が増加したりします。
●うっ血性心不全
単に「心不全」ということもありますが、心臓の働きが低下して血液の循環がうまくいかなくなり、体に血液がよどんだ状態になることです。
先ほど述べた心肥大の状態が続くと、この状態になってしまいます。
体がむくんだり、少し運動しただけで、動悸や、息切れなどの症状がでます。