仁クリブログ

2026.01.11更新

【ウィルス性胃腸炎(ノロウィルスなど)について】

 

ウイルス性胃腸炎の主な種類には、ノロウイルス、ロタウイルス、アストロウイルスなどがあり、これらが口から感染し、嘔吐、下痢、腹痛、発熱を引き起こします。特にノロウイルスは感染力が非常に強く、ごく少量のウイルス(10〜100個程度)が体内に入るだけで発症するのが特徴です。それぞれ特徴的な症状や流行時期がありますが 、冬に多いこの時期は、ノロウィルス胃腸炎が流行しているので、今回はノロウイルスについてお話していきます

 

◆ノロウイルスの特徴


感染してから24〜48時間(1〜2日)の潜伏期間を経て発症します。


激しい嘔吐・吐き気: 突然始まることが多いです。
• 下痢: 水のような便が出ます。
• 腹痛: 差し込むような痛みを伴うことがあります。
• 軽度の発熱: 37〜38度程度の熱が出ることがあります。


通常は1〜2日で回復しますが、症状が治まった後も1週間〜1ヶ月程度は便の中にウイルスが排出され続けるため、二次感染に注意が必要です。


◆原因(感染経路)


• 経口感染: ウイルスに汚染された二枚貝(カキなど)を生や加熱不十分で食べた場合。
• 接触感染: 感染者の便や嘔吐物が付いた手で触れたドアノブなどを介して、ウイルスが口に入った場合。
• 飛沫・空気感染: 嘔吐物が床に飛び散った際の飛沫を吸い込んだり、乾燥した嘔吐物が塵となって舞い上がったものを吸い込んだりした場合。


◆治療


残念ながらノロウイルスに直接効く抗ウイルス薬(特効薬)はありません。
• 対症療法: 脱水を防ぐため、経口補水液などで水分と電解質をこまめに補給することが最も重要です。
• 下痢止めは慎重に: 無理に下痢を止めるとウイルスが体内に留まってしまうため、医師の指示がない限り、下痢止めの使用は避けるのが一般的です。


◆予防・対策


1. 手洗いの徹底(最も重要)
ノロウイルスは非常に小さく、皮膚のシワに入り込みやすいため、石鹸でウイルスを「はがして流す」必要があります。
• タイミング: 帰宅時、トイレの後、調理の前、食事の前。
• やり方: 石鹸を泡立て、指先・爪の間・親指の付け根・手首までしっかり洗います。
• 効果アップ: 「2度洗い」をすると、ウイルスをほぼ完全に除去できる(残存率0.0001%まで減少)と言われています。
• 注意: 共用タオルは避け、ペーパータオルや自分専用のタオルを使いましょう。


2. 食品の加熱
ノロウイルスは熱に弱いため、加熱が非常に有効です。
• 温度と時間: 中心部を85℃〜90℃で90秒以上加熱するのが目安です。
• 対象: カキなどの二枚貝は特に注意が必要です。生食用でないものは、中心までしっかり火を通してください


3. 消毒(塩素系漂白剤)
• アルコール消毒が効きにくい特徴を持っていて、次亜塩素酸ナトリウム(ハイターやブリーチなどの家庭用塩素系漂白剤)を薄めて使います。


◆家族が感染した時の二次感染防止


• トイレの蓋を閉めて流す: 飛沫が舞い上がるのを防ぎます。
• お風呂の順番: 感染した人は最後に入り、お湯は毎日入れ替えましょう。
• 洗濯は分ける: 汚れた衣類は、塩素系消毒液に浸け置きしてから、他の衣類と分けて洗います。
• 調理を控える: 症状がある間、および回復後もしばらくは調理を控えましょう。

 

ノロウイルスは感染力が非常に強いので、こまめな手洗いと食品の適切な加熱に気を付けましょう!!

 

 

 

 

 

~~ 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一 日本内科学科 総合内科医 監修 ~~

 

 

 

 

 

 

 

 

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