痛風は''お正月休み''してくれません!仁愛堂クリニックが痛風対策について徹底解説します!
2025.12.01更新
こんにちは!仁愛堂クリニックです。年末年始やお祝い事などで、ついごちそうやお酒が進んだ後、「急に足の親指の付け根が激しく痛んだ」という経験はありませんか?
それは、もしかしたら**「痛風(つうふう)」**かもしれません。
その痛みは、「風が吹くだけで痛い」と言われるほど激しいもので、日常生活に大きな支障をきたします。
痛風の正体は「尿酸の結晶」
痛風は、血液中の**尿酸(にょうさん)という物質が増えすぎてしまう病気です。この尿酸値が高い状態を「高尿酸血症(こうにょうさんけっしょう)」**と呼びます。
尿酸は、体内で細胞が新陳代謝で壊れたり、食事に含まれるプリン体が分解されたりする際に生まれる老廃物です。通常は尿として体外に排出されますが、過剰になりすぎると排出が追いつかなくなります。
血液中の尿酸が飽和状態になると、関節などで針のような鋭い結晶となり、それが剥がれ落ちた際に体内の免疫細胞が攻撃を始めます。この免疫の過剰な反応こそが、あの激しい「痛風発作」の正体なのです。
~痛風を放っておくと起こる怖い合併症~
「発作の痛みはつらいけれど、数日で治まったから大丈夫」と自己判断してはいけません。
痛風発作が治まっても、高尿酸値の状態が続いている限り、体の中では病気が進行しています。
尿酸の結晶は、関節だけでなく、さまざまな臓器に沈着していきます。
◉腎臓の障害(痛風腎): 腎臓に尿酸が溜まり、腎臓の機能が徐々に低下します。
◉尿路結石: 尿酸が結晶化して、尿の通り道(腎臓、尿管、膀胱など)に結石を作ります。激しい腹痛や血尿の原因となります。
さらに怖いのは、高尿酸血症が生活習慣病の引き金になることです。高尿酸値の方は、高血圧、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病などを合併しやすいことが分かっています。これらはすべて、動脈硬化を進行させ、‘‘心筋梗塞‘‘や‘‘脳卒中‘‘のリスクを高めます。
~「高尿酸値」を招くのはプリン体だけではありません!!~
痛風対策というと、「プリン体の多い食品を避ける」というイメージが強いかもしれませんが、尿酸値を上げる原因はそれだけではありません!!レバー、魚卵、干物などはもちろん注意が必要ですが、最近特に注目されているのが**「果糖(フルクトース)」**です。
▲清涼飲料水やジュース:飲みすぎると、果糖が体内で尿酸の合成を促進し、同時に尿酸の排出を妨げてしまいます。
▲アルコール(特にビール):アルコール自体が尿酸の生成を促し、排泄を邪魔します。特にビールはプリン体も多いため、ダブルで危険です。
▲水分と運動習慣水分不足: 尿量が減ると、尿酸が体外に出にくくなります。意識して水を飲むことが大切です。(ただし、甘いジュースや清涼飲料水はNGです。)
▲激しい運動: 激しい無酸素運動は、一時的に尿酸値を上げてしまうことがあります。無理のない**有酸素運動(ウォーキングなど)**を心がけましょう。ストレスを溜めないことも、尿酸値を安定させる秘訣です◎
痛風や高尿酸血症は、生活習慣を見直し、適切にお薬を使うことで、発作を防ぎ、合併症のリスクを大幅に減らすことができる病気です。早期発見・早期治療の重要性ご自身の尿酸値を知るには、健康診断(健診)を受けることが最も確実です。
当院では、江戸川区の皆様の特定健診をはじめ、各種健康診断を実施しています。
痛風発作がなくても、血液中の尿酸値が7.0{mg/dL}を超えていたら高尿酸血症**です。発作を起こす前に、生活指導や必要に応じた薬物療法を開始することが大切です。
当院の医師や管理栄養士は、痛風や生活習慣病に関する豊富な知識を持っています。専門的なアドバイスのもとで、患者様一人ひとりのライフスタイルに合わせた食事・運動の具体的な改善プランを一緒に考えます
「このくらい大丈夫かな?」という小さな不安でも、お気軽に当院にご相談ください。私たちは、皆様が健康で質の高い生活を送れるよう、ご家族の皆様も含めてサポートいたします。
高尿酸血症は、沈黙の病気です。発作の痛みを経験する前に、ぜひ一度、当院で健康チェックをしてみませんか?
このブログ記事を通じて、患者様がご自身の健康について深く考え、「なるほど!」と納得し、ご家族やご友人にも情報をシェアしていただけると幸いです。
お電話でのご予約・またはWebサイトからのご予約を心よりお待ちしております。
~~監修 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一 ~~
日本内科学会 総合内科専門医
健康や病気について学べるクリニック
総武線平井駅北口から徒歩4分 仁愛堂クリニック






















