仁クリブログ

2025.05.12更新

1. 消化器内科とは?


 消化器内科は、食べ物の通り道である食道・胃・小腸・大腸や、消化を助ける肝臓・胆のう・膵臓など、消化器官全般の病気や不調を診る専門の診療科です。「お腹が痛い」「胸やけがする」「便通が不安定」など、日常的によくある症状から、がんや炎症性腸疾患などの重大な病気まで、幅広く対応しています。消化器の不調は、生活の質を大きく左右するだけでなく、放置すると重症化することもあるため、適切なタイミングで専門医を受診することが大切です。


2. どんな症状があったら消化器内科を受診すべき?


 「この程度の症状で病院に行っていいのだろうか」と迷う方も多いですが、次のような症状がある場合は、早めに受診をおすすめします。
長期間続く胃痛や胸やけ
 市販薬を使っても1~2週間以上改善しない場合は、胃炎や胃潰瘍、逆流性食道炎などの病気が隠れている可能性があります。
食欲不振や体重減少
 食欲がなくなったり、意図せず体重が減ったりする場合は、消化器の病気だけでなく、全身の疾患が関与していることもあります。
便秘や下痢が続く
 便秘や下痢が2週間以上続く場合、過敏性腸症候群や炎症性腸疾患、大腸がんなどの可能性も考えられます。
血便や黒い便が出る
 血便や黒色便は、消化管からの出血が疑われる重要なサインです。特に黒い便は胃や十二指腸からの出血の可能性があるため、早急な受診が必要です。
吐き気や嘔吐が続く
 繰り返す吐き気や嘔吐は、胃腸の炎症や閉塞、肝臓・胆のう・膵臓の病気など、さまざまな原因が考えられます。

 こうした症状は、日常生活でよく見られるものですが、自己判断で放置せず、早めに相談することが大切です。


3. 緊急性の高い症状とは?


 次のような症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。場合によっては救急受診が必要です。
激しい腹痛や突然の強い痛み
 我慢できないほどの腹痛や、急に始まった強い痛みは、消化管穿孔や急性膵炎、腸閉塞など、命に関わる病気の可能性があります。
吐血や下血
 口から血を吐いたり、鮮やかな赤い血便や黒色便が出たりした場合は、消化管からの出血が疑われます。
黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)
 肝臓や胆道系の重篤な障害が考えられるため、早急な検査が必要です。
高熱を伴う腹痛
 感染症や炎症性疾患が進行している可能性があります。
意識障害や脱水症状
 嘔吐や下痢が続き、水分が取れない場合は、脱水や電解質異常により意識障害を引き起こすことがあります。

 このような症状は、放置すると命に関わる場合があります。迷わず早めに受診しましょう。


4. 受診を迷う症状とその判断基準


「軽い胃もたれや胸やけ」「便通が不安定」など、日常的に起こりやすい症状でも、次のような場合は受診をおすすめします。

• 市販薬で1~2週間改善しない
• 症状がだんだん強くなっている
• 他の症状(発熱、体重減少、血便など)が同時に現れる
• 家族に消化器の病気(がんや潰瘍など)の既往がある
また、年齢や生活習慣によってもリスクは変わります。40歳以上の方や、喫煙・飲酒習慣のある方、ストレスが多い方は、些細な症状でも早めの受診を心がけましょう。


5. 定期検査や予防のために消化器内科に行くタイミング


 消化器の病気は、症状が出にくいものも多く、早期発見が非常に重要です。次のような場合は、症状がなくても定期的な検査を受けることをおすすめします。
40歳を過ぎたら胃カメラや大腸カメラを一度受ける
 胃がんや大腸がんは早期発見で治療成績が大きく向上します。
ピロリ菌感染の有無を調べる
 ピロリ菌は胃がんのリスク因子です。除菌治療でリスクを下げることができます。
肝機能検査や超音波検査
 肝臓や胆のう、膵臓の病気は自覚症状が出にくいので、健康診断で異常を指摘された場合は精密検査を受けましょう。
家族歴がある場合は早めの検査を
 家族にがんやポリープの既往がある場合は、若いうちから定期的な検査が推奨されます。


6. まとめ:早めの受診が健康を守るポイント


 消化器の不調は、軽い症状でも重大な病気が隠れている場合があります。「これくらい大丈夫」と自己判断せず、気になる症状があれば早めに消化器内科を受診しましょう。
 定期的な検査や予防にも積極的に取り組むことで、ご自身の健康を守ることができます。当院では、患者さま一人ひとりの症状やご希望に合わせて、丁寧に診察・検査・治療を行っております。お腹や消化器のことでお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

 

 ~ 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一 監修 ~

 

 

 

 

 

 

健康や病院について学べるクリニック

総武線平井駅北口から徒歩4分 仁愛堂クリニック

2025.05.08更新

【ノロウイルスについて】


◆特徴


ノロウイルスは、感染性胃腸炎を引き起こすウイルスの一種です。非常に感染力が強く少量のウイルスでも感染が成立することが知られています。一年を通して発生しますが、特に冬季に流行のピークを迎えます。


◆感染経路


ノロウイルス感染の主な経路は以下の通りです。


経口感染
* 汚染された食品(特に加熱不十分な貝類)の摂取
*汚染された水や飲料水の摂取
*ウイルスが付着した手指を介して口に入る


接触感染
* 感染者の嘔吐物や便に直接触れる
*ウイルスが付着したドアノブ、手すり、衣類などに触れ、その手で口に触れる


飛沫感染
*感染者の嘔吐物や便の処理中に、ウイルスがエアロゾル状になり、それを吸い込む


◆症状


ノロウイルス感染の主な症状は以下の通りです。


嘔吐

突然の激しい嘔吐が頻繁に起こります。


下痢

水のような下痢が続きます。


腹痛

腹部全体の痛みや、差し込むような痛みを感じることがあります。


発熱

軽度の発熱(37~38℃程度)が見られることもありますが、高熱になることは稀です。


その他

倦怠感、頭痛、悪寒、筋肉痛などを伴うこともあります。


これらの症状は、感染後24~48時間程度で出現し、通常1~3日程度で自然に回復します。しかし、乳幼児や高齢者基礎疾患のある方などでは、重症化するリスクがあります。脱水症状を起こしやすいため、注意が必要です。


◆検査・診断


ノロウイルス感染の確定診断は、主に以下の方法で行われます。


迅速診断キット

便検体を用いて、比較的短時間でウイルスの有無を確認できます。ただし、発症初期やウイルス量が少ない場合には陰性となることもあります。


遺伝子検査(PCR法など)

より高感度な検査で、少量のウイルスでも検出可能です。


一般的には、症状や流行状況からノロウイルス感染が疑われる場合が多く、迅速診断キットが用いられることが多いです。


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◆治療


ノロウイルス感染症には、特効薬はありません。治療は、症状を和らげるための対症療法が中心となります。


水分補給

嘔吐や下痢による脱水症状を防ぐために、こまめに水分を補給することが重要です。経口補水液やスポーツドリンクなどが推奨されます。


安静

体力を回復させるために、安静に過ごしましょう。


食事

無理に食べる必要はありませんが、消化の良いものを少量ずつ摂るようにしましょう。脂っこいものや刺激物は避けましょう。


止瀉薬・制吐薬

自己判断で使用せず、医師の指示に従ってください。安易な使用は、症状を悪化させる可能性があります。


◆予防


ノロウイルス感染を予防するためには、以下の対策が重要です。


手洗い

石鹸と流水で丁寧に手を洗いましょう。特に、調理前、食事前、トイレの後、嘔吐物や便に触れた後などは必ず行いましょう。アルコール消毒は、ノロウイルスには効果が低い場合があります。


加熱処理

食品、特に二枚貝などの生食は避け、十分に加熱(中心部が85~90℃で90秒以上)してから食べましょう。


調理器具の消毒

まな板や包丁などの調理器具は、使用後すぐに洗浄し、熱湯や塩素系消毒剤で消毒しましょう。


汚染物の適切な処理

感染者の嘔吐物や便は、使い捨ての手袋やマスクを着用し、ペーパータオルなどで丁寧に拭き取り、ビニール袋に入れて密封して廃棄しましょう。その後、塩素系消毒剤で汚染された場所を消毒しましょう。


二次感染の予防

感染者がいる場合は、タオルや食器などを共有しないようにしましょう。また、入浴は最後にするなど、感染を広げないように注意しましょう。


◆ご家庭や周囲の方への注意点


ご家族や周囲の方にノロウイルス感染が疑われる方がいる場合は、以下の点に注意してください。


感染者の隔離

可能であれば、感染者の方と生活空間を分け、接触を避けるようにしましょう。


換気
部屋の換気を十分に行いましょう。


共用部分の消毒

ドアノブ、トイレ、洗面所など、共用で使う場所はこまめに消毒しましょう。


症状の観察

感染者の症状の変化を注意深く観察し、必要に応じて医療機関を受診しましょう。


ノロウイルス感染症は、感染力が非常に強く、集団感染を引き起こしやすい疾患です。適切な知識を持ち、予防に努めることが重要です。もし、ご自身やご家族にノロウイルス感染が疑われる症状が現れた場合は、無理せず当院を受診してください。


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【当院では鎮静剤を使って、ほとんど眠った状態で内視鏡検査を行っています!】


見落としを防ぐAI内視鏡を導入し、経験豊富な内視鏡専門医師が、苦痛を少なく楽な内視鏡検査を実施いたします。
今まで内視鏡検査に不安を感じられていた方他院で行って大腸カメラや胃カメラの検査で痛みや苦しさを感じた方も安心して検査を受けていただけるよう、様々な取り組みを行っております。

 


~ 医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一 監修 ~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

健康や病気について学べるクリニック

総武線平井駅北口から徒歩4分 仁愛堂クリニック

 

2025.05.01更新

【5月の年間啓蒙期間スケジュール】



当院≪仁愛堂クリニック≫が属する医療法人社団 俊爽会では年間を通して患者様の健康意識を高め、健康寿命を伸ばしていただくための取り組みを行っております。

5月の取り組みは
『心エコー検査・頚部エコー検査、血圧測定』
です!

【日本人の死因第2位を占める心臓病】
心臓病は、日本人の死因としては癌に次いで第2位を占めています。日常生活に留意して、心臓病にならないような生活習慣を心がけましょう。
こんなタイプの人は要注意!
★肥満   

★高血圧

★高脂血症

★糖尿病

★喫煙

★過労

★ストレス

★加齢

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心エコー検査、頚部エコー検査、血圧測定を行う事で、動脈硬化やその他の血管疾患の早期発見やリスク評価し、これらの検査を通じて、適切な管理や治療を行うことが出来ます。

 

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【キャンペーン価格】5/1~5/31まで(自由診療)

★心エコー 9680円(税込) → 8800円(税込)
★頚部エコー 5500円(税込) → 4950円(税込)

 

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予約制になるので、ご希望の方はお電話か近くのスタッフにお声がけお願い致します。

 




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